Супра / Supra / სუფრა
東ヨーロッパであり、西アジアでもある、という
ヨーロッパとアジアの結界に位置する国。
このグルジア料理が、日本人好みな味で美味しいんです。
ヨーロッパとアジアの結界ポジションが故に、
昔から貿易の中継点で、
ヨーロッパの料理法とアジアのスパイスや食材によるアイデアが
蓄積されていったようです。
このスプラは、特に人気店。
ただ、いざ行ってみると、ちょっとチャラい印象を持つかもしれません。
ロシアのほとんどのお店が、古い建物を改装して営業指定いる中で
スプラの外観の佇まいは、財力満載、餃子モチーフどーん!な
例えるなら際コーポレーションがしている感否めない。
でも、中に入ると、印象きっと変わるはず。内装、良いんです。
店員の制服も世界で一番美しい民族衣装とされている
グルジアの民族衣装をもとに素敵だし(短剣入れにペン差してる)、
店員の女性がもれなく美しい。
そして何より本当に美味しい。
大好きなのはハチャプリというパン。中にチーズと卵が入っていて、
店員さんがテーブルでねるねるねるねの要領で混ぜ混ぜしてくれます。
手でパンをちぎって、中の卵チーズを絡めて食べれば
たちまちグルジア大好きになっちゃいます。
そしてスパイスに漬け込んだお肉、タイやベトナムに比べればマイルド。
パクチーを添えているあたりが癖のある葉っぱが好きな女心をくすぐります。
そしてヒンカリというグルジアの餃子。
これは絞っているところを手で持って食べます。
そして持ったところは食べずに捨てるらしいので、お気をつけて。
私は、鮭の皮も食べる派なんで、食べたいところでしたが
実際口に入れたら固すぎて、食べてもいいことなさそうでした。
ウラジオストクのお店では、よく食後にガムをくれるんですが
ここはガムもオシャレに出てきます。
ショップの情報も書かれて、持って帰りたくなる度満点。
最初の疑いは全て払拭されて、ダスビダーニャ(さよなら)できるはずです。
ヨーロッパジア
1945〜1992年まで閉鎖都市だったウラジオストクは
人が生活したり観光にきたり、
という街づくりがまだまだ途中のように思えます。
”ザ・ロシア”な芸術・文化、建造物を、
モスクワやサンクトペテルブルグのように期待しては
ウラジオストクに着いた瞬間、裏切られた気持ちになります。
ソ連系の国をはじめ、隣り合わせの朝鮮、韓国、中国、
混じわるはずのなかった国の文化が共存しているのは面白い。
見た目はヨーロッパ、ほんのり香るアジア。
名付けるなら、ヨーロッパジア!なのです。
そんなまだまだ情報が少ないウラジオストクのことを
私も知りたくて、日々、タクシーやバスに乗ったり、歩いたりしながら
冒険して、発見して、げんなりしたり、喜んでいます。
そんな毎日を忘れたくないのと、
ウラジオストクに行こう!と思った人の情報になるように
記録していきたいと思います。